ソウルの旅入門その4
2011年11月08日
アンニョンハセヨ 理事長です。
いよいよクライマックスのソウルの食の話になります。
実のところ、私の周囲には食に詳しい方が多いので、色々ご指導をいただくことにして、まずは取りあえず書きます。
どんどんと追加、改訂の予定です。この4回目は、何度も見て下さい。
どのくらい長くなるか、想像もつきません。
まずは水の話
私は、ソウルの水道水は飲めると思っています。
しかし、韓国人自身がペットボトルの水しか飲む習慣がありませんし、
場所によってはやや硬度が高いところもあるようですので、短い旅行の間はペットボトルをコンビニで買って下さい。
普通に歯を磨いたり、顔を洗ったりする点では問題はありません。
また、飲食店で出される水を含め、料理、特に刺身類も、よほどの所でなり限り、水の点で問題ありません。
なお、私は、東アジアの某国では、安全のため、大きなボトルを買って、歯を磨き、顔を洗いました。
次は野菜の話
なぜなのかは、よく分かりませんが、韓国の野菜は美味しいと思います。
はっきり味が濃い。
水分が少なく濃縮した感じです。
日本の白菜ではキムチが水っぽくなり、美味しくならないと言われています。
韓国料理では野菜がふんだんに使われます。
数年前から流行っている豚肉の三枚肉(サムギョプサル)もただ肉を食べるのではありません。
野菜に巻いて、キムチを入れて、場合によってはご飯も一緒に巻いて。
付け合わせの椎茸を焼いて、溜まった汁をすすって、食べて。
たっぷり野菜のヘルシーな食事です。
肉の話
韓国の肉事情ですが、大分前に調べたきりなので、現在も正しいかは自信がありませんが、
確か牛肉の自給率は50%を切り、街で牛肉を食べれば値段が日本並みに高く、
韓国の一般家庭の食卓には年に数回のぼるかどうかと言われています。
そこで、韓国でのおもてなしは基本的に豚肉ですが、これがうまい!
韓国の家庭で食事をご馳走になる前に三枚肉(サムギョプサル)を明洞で食べたら、
そのお宅でやはり三枚肉(サムギョプサル)だったことがあります。
店よりも家庭でいただいた方がはっきり美味しい。
冷凍ではない生肉だったからです。
残念ながら街で食べれば、値段に比例して冷凍に当たる可能性は高いです。
しかし冷凍でもなかなかの味を出すところがすごいですが。
焼いたときに、白っぽいアクが出れば、冷凍でしょう。
大陸の半島だけあって、韓国では肉の食べ方は日本とは段違いにノウハウがあります。
韓国には、日本では絶対に食べられないのがあります。
肉だけでなく、魚介にもあるのですが、やはり肉系が多いかなという感じです。
例えば、豚足。
ビックリされるかもしれませんが、日本の焼き肉屋でたまにある豚足とは全く違います。
もはや上質のハムです。
韓国では、これも野菜に巻いて食べます。
魚醤のタレをつけ、スライスした生ニンニクをはさんで食べて。
これに、あっさりとしたモヤシスープを口をさっぱりさせ、さらに食が進みます。
小生もたまに行く、ソウルの奨忠洞の店が紹介されています。→http://www.konest.com/data/gourmet_hot_report_detail.html?no=1525
でも、このクラスの店は結構あり、明洞のそばでも食べられます。
また、ポッサムも日本にないものでしょう。
ゆで豚ですが、これも高級ハムといってよく、食べ方は豚足と同じです。
→http://allabout.co.jp/gm/gc/78511/
→http://www.seoulnavi.com/food/menu_detail.php?menu_seq=182&article_id=1010536
豚足には多少クセ(これがいい!)がありますが、ポッサムは誰でも絶対好きになります。
ビールでも焼酎でも合います。
昼からポッサムでグッといけば天国です。
豚を利用するものでは、意外と知れられいないのがカムジャタン。
カムジャとはジャガイモ。ただし、味のベースは豚の骨と肉です。
骨に付いた肉をしゃぶるのがたまりません。
→http://www.seoulnavi.com/food/menu_detail.php?menu_seq=46&article_id=1010400
また、鶏肉に利用は韓国ならではのものがあります。
日本の焼鳥屋(もちろん一部)は、芸術のレベルに行っていますが、
韓国では、サムゲタン(参鶏湯)→http://www.konest.com/data/gourmet_mise_detail.html?no=1438
や
タッカンマリ(ニワトリの一羽丸ごと)→http://www.konest.com/data/gourmet_mise_detail.html?no=1557
これらは、韓国に行かないと味わえないと思います。
魚の話
肉の話はまだまだありますが、話を進めるため、まずは魚の話をします。
韓国の魚市場に行けば、福岡辺りの魚市場の魚と似ています。
タチウオが多いのが第一感。
しかし、半島国だけあって、日本と同じくらい魚の種類が豊富です。
本場は釜山などの海岸に面した街です。
ただ、1000万人以上の人口のソウルは全国から集まった人の胃袋を満たすところ。
釜山その他の海浜地域の代表的な料理は探せばどこかで食べることができるわけです。
魚料理は、刺身(フェー)、焼き物(クイ)、鍋もの(チゲは具を全部入れて煮込むらしい、タンは「湯」と書くだけあって水分が多)、チム(蒸し物)など、かなり多彩です。
寒くなって行きますので、鍋ものを中心にご紹介します。
メウンタン(辛い鍋もの)→http://www.seoulnavi.com/food/menu_detail.phpmenu_seq=44&article_id=1010398
へームルタン(海のものの鍋もの)
→http://www.seoulnavi.com/food/menu_detail.php?menu_seq=189&article_id=1010543
アグィチム(アンコウの蒸しもの(チム))
→http://www.seoulnavi.com/food/menu_detail.php?menu_seq=146&article_id=1010500
見るからに辛そうですが、アンコウの味の深みを活かした韓国ならではの料理です。
そのほか、日本に住む韓国の人たちのソウルフード(ソウルは英語の魂という意味)として、タコ料理があります。
ナクチポックムは、辛い料理の典型。
辛みの中にうま味を感じることができる韓国の皆さんですが、
タコ自体のうまさも日本のタコとは違うものと感じているようです。
→http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/hi_seoul_travel/blog/115949.html
鍋料理では、韓国人は実に辛くして食べるのが大好きです。
20数年前からワサビの粉を日本から輸入するようになり、特に鍋物の付け汁に普通に使われるようになりました。
信じられないと思いますが、これを付けると妙に味が深まります。
ちょっと脱線気味に話を続けると、韓国人も実は「韓国唐辛子」以外の辛さにはあまり強くないのです。
同じ唐辛子でもラテンアメリカのホットペッパーやハラペーニョなどの痛い辛さには参ります。
胡椒の辛さにもあまり強い感じはしません。(韓国人も”浅利”のラーメンには驚いていました。)
「韓国唐辛子」は、フワッとした甘みに包まれた、ふくらみのある辛さといってよいと思います。
しかし、その投入量がすごいこともあって、日本人にはどうしても対応不能のときがあります。
海鮮の本場、釜山のチャガルチ市場の食堂では、「あまり辛くしないで」と言ったのに、相当辛くして持ってきました。
店の方にはちょっと申し訳なかったのですが、
だし汁をもらい、これを足して、刺身の残りのエビの頭を入れたりして、大変美味しく食べた記憶があります。
アグィチムやナクチポックムを、ビールや焼酎との合わせ技で、
汗をかきかき食べた後のさわやかさ、是非これを堪能して下さい。
酒の話
かなり料理の話が進みましたので、それをさらに美味しくする酒の話をしなくては。
焼酎は、チャミスルとチョウムチョロムが最も一般的。
チャミスルの意味は実はジンロと同じ。
漢字で書けば真露、古来からの韓国の言葉で言えばチャム(本当)イスル(つゆ)なんですね。
→http://www.seoulnavi.com/special/5000660
最近チャミスルを追い越したというチョウムチョロム。「初めてのように」という意味です。
韓国も日本と同じといってよいのか、アルコール度数の低いものが好まれてきているようで、
20度を切ったものが売れているようです。
チャミスルもチョウムチョロムも、日本で言えば甲類のもの。
したがって、芋焼酎や麦焼酎のような風味はなく、甘みを強くしてあります。
しかし、これが唐辛子の辛さと絶妙に合います。
日本で売られているチャミスルとは、ボトルも味も違いますが、
韓国の味に慣れた方は、韓国の方がうまいと言います。
小生も同感。
http://www.jinro.co.jp/goods/chamisul/repo_hikaku.html
辛い料理に合う酒は、伝統酒のマッコルリがあります。
アルコール度数は低いです。
ビールや焼酎、ウィスキー、近年はワインに押されていたのですが、
この2年くらいで、発泡性のマッコルリが登場し、見事に復活を遂げています。
まずは、日本の女性たちのマッコルリ飲みのブログ→http://www.seoulnavi.com/special/5024776
次は、マッコルリの一覧→http://www.seoulnavi.com/special/5025788
マッコルリといえば、数年前まで韓国の劇団の皆さんと大きなカメから「やかん」に移し入れたのを飲んでいました。
伝統的にお客に出す入れ物が「やかん」だったのです。映画でもそんな場面があります。
今のボトルでは味気ないと思うのは小生だけ?
ところでビールはどうかと言いますと、割と軽めなものが多いように思います。特にハイト。
そのほかにもカースなど種類は結構あります。
ビールの種類→http://www.seoulnavi.com/special/5000711
ただ韓国のコンビニに行くとビックリしますが、焼酎一瓶は350ミリリットルの缶ビールより安い。
日本のビールに至っては高級品です。
麺の話
韓国で麺類全般をククスと言います。
→http://www.konest.com/data/gourmet_guide.html?no=1198#galgugsu
韓国では結婚式の後にお客にククスを食べさせることから、
「いつ結婚するの?」は「いつククスを食べさせてくれるの?」という表現になったりします。
蕎麦粉を使ったものはメーミルククス。
カルグクスは刃物(カル)で切ったうどん。
カルグクスは、アサリのダシのほか、干しエビやホタテなどを入れるなど、店によって様々な工夫があります。
明洞に2店舗ある「明洞カルグクス」(現在は「明洞餃子」)は、濃厚でボリュームがすごく、若者向きです。
世宗大路にさっぱりとした味付け、ポッサムなどがセットになったお得が店があったのですが、7月に行ったらなくなっていました。
どうして?流行っていたのに。
韓国ではよくあることらしく、経営者がもうけた金でレベルアップした業態を目指すということらしいです。
日本人からすると、技術や名店が失われることになり、残念ですよね。
ククスのほか、ネンミョン(冷麺)が韓国の代表的な麺類です。
ドングリの粉を入れたものなど、むしろ黒っぽいものが多く、
私は、景福宮東横のビナリという店のメーミルネンミョン(そば粉の入った冷麺)が大好きです。
なお、日本の冷麺のイメージの基本である盛岡冷麺とは全く異なったものです。
盛岡冷麺を食べた韓国人は決してこれを冷麺とは信じません。
ネンミョン(冷麺)は、焼き肉などを食べた後にさっぱりするもの。
シオナダ!心が晴れてさっぱりする気持ちを表した言葉です。
是非、お試しを。
さて、韓国でラーメンと言えばインスタントラーメンの乾麺タイプ。
最近は生麺タイプのものも出てきたようです。
そこらの屋台でラーメンを頼むと、卵や野菜を使って辛く仕上げた乾麺のラーメンが出てきます。
乾麺を使った料理としては、プデチゲ(部隊鍋)。
下は大桃さんのサイト
→http://yaplog.jp/o-momo/archive/112
米軍基地から出てきたコンビーフ、スパム、ソーセージなどを鍋で煮込み、専用の乾麺で煮込んだもの。
一種のごった煮ですが、これが美味いんですよ。
日本人には味付けのベースは、キムチゲと同じなような気がしますが、韓国人には全く違うものだそうです。
おでんとトッポッキの話
日本のおでんも美味しいですが、韓国のオデンも見事です。
韓国でも「おでん」の発音で通じます。
駅の片隅の店や屋台で、女学生がよく食べています。
具は薩摩揚げのようなもの一種類だけですが、ダシは日本のおでんの比ではありません。
味の深みたるや、すごいものがあります。
韓国では「うどん」という発音もそのまま通じます。
南大門市場でゆでたウドンを見かけたので、
頼んだら、オデンの汁にウドンの麺を入れて出してくれました。ウマイ!
屋台でオデンを食べれば、汁はお代わり可。
道を歩いていると、女学生の皆さん、辛いトッポッキを食べながら、
店のおばさん(アジュンマ)ににオデンの汁のお代わりを頼んでいる光景をよく見かけます。
オデンもトッポッキも持ち帰り可。ちゃんと専用の容器に入れてくれます。
それぞれ2000ウォンもあれば、ホテル内で夕食となるボリュームです。
ソウルによく行っていた頃は、買って帰って冷蔵庫に入れ、
翌朝、温めて味噌汁がわりにしていました。
韓国では、コンドミニアムを改修したホテルが結構あります。
冷蔵庫、洗濯機、調理できる流しなど、アパート暮らしの感じで過ごせます。
好きなものを買ってきて、一人ゆっくりと食べるものも、現地の方が食べているものを体験するよい機会です。
では、ソウルでは飲食店をどのように選べばよいでしょうか。
韓国にまだ慣れていないときは無理をしないで、食べれそうなものを提供する店に入ることです。
品目としては、肉ではサムギョプサル、ポッサム、魚では海鮮チゲ、麺ではカルグックス、ネンミョン(冷麺)、その他はマンドゥ(韓国餃子)など。
次に述べる地区の店では、日本語のメニューも置いているところが多いです。
韓国語で話しかければ、日本語で返されることも多いです。
そんなに心配することはありません。
韓国料理に慣れたかどうかのバロメーター
→韓国のキムチに発酵と韓国唐辛子の甘みを感じ、日本の漬け物との違いが分かったら
→ニンニクの臭いがあまり気にならなくなったら
ガイドブックに載っている店は、普通の店のことが多いです。
むしろ「地球の歩き方」などのガイドブックに載っていない店に名店が多いと思います。
韓国料理に慣れてきたら、むしろ韓国人が普通に使っている店に入ってみましょう。
安くて美味しい体験ができます。
とにかくメニューがあり、値段が書いてある店に入ることです。
普通は店の外に、品目や値段が分かるようにメニューなどが置かれていたり、
店の中にデンと掲示されています。
私の行った店を紹介すると、きりがありませんので、
条件などを入力して次のサイトで検索して下さい。
→http://www.konest.com/data/gourmet_top.html
→http://www.seoulnavi.com/food/
次に飲食店の多い地区を概説しておきましょう。
明洞
日本人慣れしているところとしては、仁寺洞と双璧です。
人があふれているので、スリにはご用心。
値段はやや高めですが、明るい店が多く、安心です。
日本語も問題のない店が多いです。
特徴的な店を2軒。
・ご存じ明洞餃子→http://www.seoulnavi.com/food/32/ (酒類なし)
・不思議とサムギョプサルの店が集まっているところ→http://plaza.rakuten.co.jp/seoulmedical/diary/201003190000/
この当たりに2~3軒サムギョプサルの店が並んで競ってます。
食べるなら、店の前でメニューや特徴を教えてもらって食べる店を決めましょう。
仁寺洞
食事やお土産などの最適スポット。
伝統家屋を利用した食堂や伝統茶を飲ませる店が多いです。
しかし、鍾路などビジネス街が周辺に多いこともあり、探せばあらゆる店があります。
路地裏も安心して歩けるところなので、店をじっくり観察して決めて下さい。
変わったところとしては、
・ヘルシーな韓定食を食べながら韓国舞踊を見る「山村(サンチョン)」
本来、精進料理なのですが、私が行ったときは、本当にお坊さん達が来ていて、
中に書の名人がいたらしく、書のパフォーマンスを見る機会にもなりました。
次のサイトの2番目に紹介されているところです。
→http://allabout.co.jp/gm/gc/178085/2/
鍾路
鍾路は、古くからの繁華街だけあって、夜の高級的雰囲気のところ、
大通りの一つ北側奥の「ピマッコル」という酔いどれ的路地
(名前の由来は色々あるようですが、ピマとは馬を避ける意味で、
大通りを貴族が通るとき庶民が土下座したくないので、逃げる通りという説が通説)、
のほか、ファーストフード、カフェに至るまで、何でもあります。
お食事処は、2回目の紹介した鐘閣の普信閣の裏手の通りによいところが固まっています。
例えば次のところなど。
→http://www.seoulnavi.com/food/3153/ 上で紹介しませんでしたがチムタクという料理です。
→http://www.seoulnavi.com/food/642/ お餅でくるんで食べる料理。最近、人気の一つです。
→http://www.seoulnavi.com/food/2104/ ピンデトックの店。
以上で今回は終了です。




