活動報告

和次郎の朝鮮半島紀行 その3 桂洞

(1)あらすじとポイント
   李承晩大統領時代に一時だが副大統領を努めた金性洙(キムソンス)。
  朝鮮に渡った和次郎は、残念ながら彼には会うことはありせんでしたが、とても近くにいたのでした。
   和次郎は、小田内さんの紹介により京城で柳宗悦や浅川兄弟と会います。
   小田内さんが、柳らと日程を合わせ、朝鮮で一緒に活動をすることにしたのでしょう。
            キムソンスは中央学校の経営、三一事件の後には京城紡績と東亜日報の設立と継続に、
  苦心をしていましたが、どうにか一息をついたころに、彼らを迎えることになりました。
   今回もキムソンスは、京城で展覧会を開く柳らを新聞報道等で支援します。
   それは、柳が御用新聞と切って捨てている京城新聞の前社長で朝鮮政界の黒幕、
  阿部充家(あべみついえ)の指示だったと思われます。
   この不思議な関係がどうしてありえたのかは、その4のテーマとなりますが、
  もし当時の朝鮮で第一級の知識人であるキムソンスに、当時第一級の観察眼を持つ和次郎が会っていれば、
  どんな感想を持ったのだろうと、つい考えてしまいます。

(2)資料など
   日本帝国の申し子(エッカート著、草思社)
   Korea's Place in the Sun(カミングス著、日本語訳「現代朝鮮の歴史」(明石書店))
   문화민족주의자 金性洙(一潮閣)
   独立을 향한執念(東亜日報社)など

(3)文章 和次郎の朝鮮半島紀行第2章その3桂洞β.pdf

 

桂洞のキムソンス宅

キムソンス桂洞宅.jpg

現在の中央高等学校校舎

中央高等学校校舎.jpg

 

中央学校寄宿舎(復元)

中央学校宿直室(復元).jpg

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